ようやく季節も本格的な春になって日に日に暖かさが増してきた昨今です。
今年も早いものでもうゴールデンウィークですね。
ゴールデンウィーク中は旅行に行くとか家でごろごろするとか、普段と変わった生活になります。
夏の薄着の季節に向けてそろそろ体形が気になり出したり、日頃ダイエットを気にしたり、と
食事に気を遣っているみなさんは、大いに悩む時期なのではないでしょうか。
ではなぜ悩んでしまうのか??
みなさんの頭の中には、ダイエットは我慢しなくてはいけないもの、つらいものというイメージが多いのでは
ないでしょうか。実は、このイメージがある限り、ほんとうの意味でのダイエットは成功しないのです。
食事をするという行動は、みなさんご自分の自由意志で行っていると思われていますが、実は食行動の
多くが無意識の行動、習慣化された行動なのです。
それが証拠に、よほど注意しませんと、何を食べたのかがあまり記憶に残りません。
これはどういうことかといいますと、目の前にある食事を見ておいしそう!と思い、さらにいいにおい!と
鼻で感じてしまうともうそこから先は食べ物を口に運ぶという習慣化された行動が起こるだけなのです。
特に肥満になってしまう人の多くが、ものごとを考えずに食事をしてしまう、という傾向があるのです。
したがってダイエットのポイントは食事に対して習慣に支配された行動に任せるのではなく、もっと意識して
食事をいただく事が大事で、そうすることによりダイエットはもっと簡単に、楽しく確実なものとなります。
それでは具体的にどうやるのかといいますと、まず食事に関心を持ちましょう。
どんな食べ物が体の代謝のどんな部分に役立つのか、今や健康ブームですので、あらゆる場面で
そのような情報に触れることができます。
もう少し深く勉強したいという方には宣伝になりますが、レッスンモールというオンライン通信教育の
講座の中で、ニュートリマイスター協会提供の健康栄養講座があります。
◆ニュートリマイスター講座>>http://lessonmall.jp/
ここで管理栄養士の鶴田と私、内山が日常生活に役立つ栄養や体の健康について解説していますので、
ぜひご利用ください。
次に食べる前に目の前にある料理の内容をよくみます。
何よりこれから食事をするという自覚を持つことが大事です。そしてその料理を憶えるようにします。
自分で作る場合は食材選び、調理法の工夫をして、いつも同じような自分の好物だけを食卓に
乗せるのではなく、しっかりとバランスを考えてください。食事を意識するという行為、それだけで
ダイエットの大切な第一歩がスタートできます。
レコーティングダイエットという事を聞かれたことがあるかと思います。
体重を記録するだけで体重が減ってくるというものです。食べ物の記録も同様です。
それほど細かく記録する必要はありませんが、何を食べたというキーワードを書き込むだけでも人の記憶は
よみがえるので、ごく簡単で大丈夫です。
そんなことでも食事を意識するという面では非常に重要になります。
連休中出かけるにしても家で過ごすにしても、簡単にできますので、ちょっと始めてみませんか?
メタボヘルプ.comや、アーテイジ虎ノ門クリニックのホームページに掲載しましたので、
すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、GQ(Gentlemen's Quality)という男性誌の5月号に
アーテイジクリニックの遺伝子外来を取り上げていただきました。

わかりにくい遺伝子の話をきれいにまとめていただいて、記者の方には感謝です。
また写真まででてしまって何となく恥ずかしいような、うれしいような。
特にGQという雑誌はダンディな男のための雑誌というイメージでしたので、そんな雑誌の中に載せて
いただいたという事の方が、クリニックが紹介された以上にうれしい気がして、意外にミーハーな自分に
気がついたわけです。
取材の中で肥満遺伝子、すなわち倹約遺伝子の話をしていて、ふと思いました。
ちょうど東北地方の大震災から1年という事で、あのときの場面をテレビで繰り返し放映していて、
災害直後の人たちの姿はまさにこの遺伝子の賜という思いでみてしまいました。
いまでこそ東北地方でも安定的に農業が営まれていますが、かつては飢饉が頻繁に起こっていた
ことでしょう。でも飢饉だからとその土地を捨てて、他の土地に移ってもその土地を耕し、作物が
取れるまでには多くの年月が必要となります。
それよりは凶作の年を最低限の食物でじっと我慢すれば、そのうちによくなることがわかっていたので、
じっとその土地にしがみついたのです。そしてエネルギーを無駄遣いしないように基礎代謝を落として、
少しの食物でも効率よく体を動かせる代謝を発達させたことでしょう。
震災直後のじっと堪え忍ぶ人たちの姿は、過去、何度も訪れたであろう飢饉のときの姿であり、
まさにこの倹約遺伝子のルーツなのです。
おそらく同時に空腹感を押さえ込む遺伝子も発達させたことでしょう。
海外のニュースであんな大惨事の中、皆冷静に行動し、暴動も起こらなかったことが賞賛されましたが、
これができるのも倹約遺伝子のおかげのような気がします。もしこれが人類のふるさと、アフリカの国で
起こったら、ああはならなかったでしょう。
多くの住民が国を捨て、他の地に移住したか、暴動で食物の奪い合いが起こったことでしょう。
勘違いしないでいただきたいのは、私は民族的優位性を主張しているわけでは決してありません。
環境が遺伝子を変化させ、また文化をも作り出したといいたいのです。
私はグローバル製薬企業で働いて、社内の人事異動なども見てきましたが、アメリカやヨーロッパの
人たちは本当にダイナミックに平気で異動します。
イタリアのディレクターをやっていた人が南アメリカに異動したり、あるいは英国からオーストラリアに
異動したりで、アメリカとヨーロッパ間で異動するなど新宿から池袋にオフィスが変わるくらいの気軽さ
です(ちょっとオーバーですが)。日本では東京から埼玉に異動するくらいでも大騒ぎです。
この大移動をものともしないのは、ルーツが狩猟民族だからです。
獲物がなくなれば獲物を求めて他の土地に移動することはいとわない人たちなのです。
したがって空腹になったらそれを我慢することなく要求を満たすために、あちこちと移動する。
だからもしアフリカの地で大災害が起こったら、大昔であったらその土地を捨てて大移動したのでしょうが、
今は国境もあるのでそんなわけにもいかず、かといって空腹を我慢する術も知らなければもう
暴動しかないでしょう。
それもこれもすべて遺伝子のなせるワザのような気がしてきました。
メタボヘルプ.comの質問コーナーより「ヒトはなぜ風邪を引くのか?」という質問を受けました。
とても大切なお話ですので、少し詳しくブログにもまとめておきたいと思います。
3月に入りインフルエンザの流行も一段落してきました。
一昨年から流行した新型のブタインフルエンザは影を潜めて、今年は香港型が5年ぶりに流行しました。
今シーズンは、始まりが遅かった割には、患者数は多かったようで、ピーク時は2005年以来の
流行だったようです。
さていわゆる「風邪」というのはこのインフルエンザとは異なります。
実は風邪はひとつの病気ではなく、くしゃみ、鼻水、咳、寒気、発熱、といった症状がでるものを一緒に
して、風邪といっています。風邪症候群という言い方をすることもあります。
このいわゆる「風邪」の原因として一番多いのがアデノウイルス、ライノウイルスなどのウイルスですが、
これら以外にも実に100種類以上あるといわれています。ウイルス以外では細菌やマイコプラズマなど、
ウイルスより更に大きな病原体も似たような症状を起こします。今年はマイコプラズマが流行ったので、
この名前は耳にしたことがあったのではないでしょうか。ちなみにインフルエンザも風邪のひとつに数えられる
こともありますが、この原因であるインフルエンザウイルスは通常の風邪ウイルスに比べ、感染力がはるかに
強く、また仲間を増やす力も強力で、鼻や喉の症状より、関節痛、高い発熱などの全身症状が強く
でます。
これらの風邪ウイルスは喉や鼻の粘膜にとりついて、そこで仲間を増やそうとします。
体の防御システムがしっかりしていれば、ウイルスがとりついてもすぐに排除されてしまい、
症状が出ることはありません。
しかし急に暑くなったり、寒くなったりと気温の変動が激しいときに体温調節がうまくいかなくなったり、
体力が落ちたりすると免疫力も落ちてしまいます。
こんなときにウイルスが鼻や喉の粘膜細胞にとりついて、細胞の中にしっかり入り込むと仲間が増え始め、
風邪の症状が現れます。くしゃみ、鼻水、咳などといった症状は鼻や気管支で増えたウイルスを外に
出そうとするためですし、また発熱は熱に弱いウイルスに対して体温を上げて対抗する仕組みです。
症状が出始めてから一番活躍するのが免疫細胞です。
免疫細胞はウイルスを攻撃する抗体という特殊なタンパク質を作り出して、ウイルスをやっつけます。
どちらかというと体温が高い方が、免疫細胞は元気になり、またウイルスは反対に元気がなくなるので、
風邪を引いたからといって、風邪薬で症状を抑えたり、解熱剤で体温を下げたりすると逆にウイルスを
助けていることにもなるのです。
くしゃみ、鼻水、咳、発熱などの症状はつらいので、抑えたい気持ちはよくわかりますが、返って治る
期間を長引かせてしまいますので、お薬の使用はほどほどに・・・。
さてこの免疫細胞は体の中にまんべんなく広がっているわけではなく、普段は喉の周りや腸管にある
基地局にたむろしていて、いざ感染が起こるとそこから出動していく仕組みです。
とくに食べ物を消化して、吸収が行われる腸管には多くの基地局があり、体に有毒な物質が入って
こないように見張っているのです。たとえば腸管の中に有毒な物質が来て免疫細胞がこれを見つけると
途端に下痢を起こさせて排除するというシステムが働きます。
腸管の中には腸内細菌といわれる細菌がたくさん住んでいて、消化吸収を助けています。
一説によると100兆個以上といわれています。この腸内細菌には善玉菌と悪玉菌がいます。
善玉菌の代表は乳酸菌、ビフィズス菌などで悪玉菌の代表はウェルシュ菌や大腸菌です。
善玉菌は体によい成分の消化吸収を助け、悪玉菌は毒素を発生させて腸管の細胞を傷つけたり
します。当然腸管に多くある基地局にいる免疫細胞も腸内環境の影響を受けて、善玉菌が
増えれば免疫細胞も元気になり、悪玉菌が増えれば免疫細胞も元気をなくしてしまうのです。
このように腸内環境を整えることが、体全体の健康に係わっているということがおわかりいただけたかと
思います。ヨーグルトを食べると健康になる、というのはこの辺から来ています。
もっともヨーグルトを食べてさえいれば腸内環境がよくなるというものではなく、規則正しい生活、
野菜などの食物繊維を多く摂ること、さらに運動などがあわさってはじめて腸内環境は改善され、
免疫力が上がります。逆に食事で肉類を多く摂ったり、夜更かししたりで悪玉菌が増えると、
腸管の細胞が毒素にやられて、免疫細胞もわるい影響を受けて、免疫力が落ちてしまいます。
腸内環境がよい変わるかは便の臭いである程度見当がつきます。
便がくさいときにはあまりよい腸内環境とはいえないので、食事や生活をよく見直してみてください。
免疫力が落ちると風邪だけではなく、ガンもできやすくなりますのでくれぐれも腸内環境を整えて、
免疫力を落とさないよう気をつけましょう。
Sustainability(サステナビリティ)という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。
最近ビジネスや環境問題でよく使われる言葉で、日本語では「継続性」とか「持続可能性」と訳される
ことが多いようです。経済や社会が将来にわたって継続していくことを重視し、そのために今何を
すべきか、という概念で、現代文明は限りある地球の資源を大量に消費する上に成り立っていて、
ちょっと考え直さないと資源を食い尽くしてしまう、そんな懸念から生まれた概念でもあります。
この概念はいろいろな面にあてはめることができます。
私どもの手がけている、肥満対策、ダイエットはこの概念を基本においています。
つまり一時期じっと我慢してむりやり体重を減らそうというのは間違ったダイエット法ということです。
典型的なものが1品ダイエットです。かつて流行ったリンゴダイエット、キャベツダイエット、バナナダイエット、
最近ではトマトが流行っているようですが、でもちょっと考えてみてください。
これを一生続けていくことが可能でしょうか。
体重やスタイルを気にする人の多くが短期で勝負!という考え方を取りやすいようで、こんなものでも
がんばってやればそれなりに体重は減りますが、止めた途端に体重は元に戻るどころか逆に
増えてしまうのが大半です。
ダイエットにももっとサステナビリティの考え方を入れましょう。
「そんなことはいわれなくてもわかっている」と怒られそうですが、ではわかっているのに、なぜみなさん
飛びついてしまうのでしょうか。美容クリニックをやっている私の友人と会ったときに1品ダイエットが
話題になりました。私がなぜそんなダイエットに皆飛びつくのだろうというと、彼女の解説はこうでした。
「これはファッションの流行と一緒で、それをやること自体を楽しんでいるだけで、誰も真剣に健康が
どうだとか考えてやっているわけではない。女心を理解しなさい」と。
みなさん、どうですか?
確かにあるスタイルの服がでて、タレントさんやモデルさんが着始めると、皆つられるようにそんな服を
着るようになります。そうするとブティックの店頭に並ぶのもそんな服ばかりで、自分に似合うかどうか
判断しないままに、身にまとうという状態になるわけです。
ただ一方で、過去に比べると流行の広がり方が限定的になってきたような印象もあります。
1960年代後半にミニスカートが流行ったのを懐かしく思い出すのはもうおじさん、おばさんの年代
でしょうが、このときは日本全国誰しも程度の差はあれ皆ミニスカート!婦人警察官の制服まで
ミニスカートという時代でした。
これは70年代前半にはほとんど姿を消して、今度は長いスカートが流行、誰もがみんなロングスカート、
世の男性にとっては「暗黒時代」ともいわれる時代になってしまいました。
その後80年代に入ってバブル景気にわく時代にふたたびミニスカートがはやり始めましたが、
今度はある程度の年代層に限っての節度ある流行だったように思います。
最近では確かに女性雑誌などを見ますと(といっても電車のつり広告だけですが)、今年はこれが
流行る、と業界が騒ぐ割には一斉にそれになびくということはなく、みなさん冷静になってそれぞれ
よいところを取り込んで、個性に合った着こなしをする人が増えてきたようにも思います。
おそらくファッションに対する美の基準が各人の中で確立してきたということでしょうか。
ダイエットもそろそろ、みんなそろって○○ダイエットではなく、個人の体質に合ったダイエットをやりませんか。
個人の体質は皆違いますので、それがダイエットのサステナビリティにつながる第一歩です。
3月号のボディプラスという健康誌にQ脳ダイエットを取り上げていただきました。
記事をまとめていただいたレポーターの方はたいへん熱心に著書「Q脳ダイエット」を読み込んで
いただいたようで、私もたじたじになるような質問を数多くいただき、何とか回答のつじつまを
合わせてできあがったのがあの記事です。
とてもすてきなイラストでまとめていただきレポーターの方にはたいへん感謝しております。
そんなこともあって、改めてQ脳ダイエットについて整理してみました。今回はそんなQ脳ダイエットの
本質について書きたいと思います。
最近は健康情報が数多く出回っています。
またテレビでも健康バラエティ番組がたいへん多く放映されるようになっています。
これでみなさんがより健康になってもらえるならそんなうれしいことはありません。
しかし、なかなかテレビで言うようには実行できませんよね?それはなぜなんでしょうか。
以前NHKの番組で昨年の大震災のときに人々がどの様に行動したかについて分析をした番組が
ありました。津波が来ると情報を受け取っていながら避難しなかった人々の心理はどうなっていたのか、
を読み解くという特集でしたが、自分だけは大丈夫、という心理、他の人も逃げていないので大丈夫、
という心理、そのような心理状態が働いて人々の避難を遅らせてしまったと番組では語っていました。
健康についてもまったく同じ事が言えます。血圧が高いですね、血糖値が高いですね、コレステロール
も高いです、このままでは脳卒中か心筋梗塞を起こしますよ、と健康診断でいわれたにもかかわらず、
何もしようとしない人が多くいらっしゃいます。ここまで深刻でなくても、少しお腹周りが気になって
きたのでダイエットを始めてみたが、三日も続かなかった、なんていう方も多いのでは?
これには自分だけは大丈夫という心理が働いているでしょうし、治療をはじめると食事制限を
いわれるからいやだ、という人もいますし、三日も続かないとやっぱり自分は意志が弱かった、と
あきらめる方など色々です。
でもちょっと考えてみてください。
もしあなたのご両親や最愛の人がこんな状況であれば、早く何とかして欲しいと口うるさく注意を
促すと思います。自分以外の人には言えてもなぜ自分自身では行動できないのでしょうか。
そこに注目したのがQ脳ダイエットです。手の届くところにある食べ物は何でも食べてしまう、
好きな食べ物は止められない、出された食べ物は全部平らげないと気が済まない、お腹がいっぱい!と
わかっているのにさらにデザートを食べないと気が済まない等々、誰でも思い当たる節があるのでは
ないでしょうか。
食行動の基本は、
1.脳が視野に入ったものが食べ物であると認識する
2.お腹が空いているかどうかチェックする
3.食べ物を消化する胃や腸に指令を出して準備させる
4.食物に手を伸ばして口に入れろと指令を出す、
こんな一連の脳のシステムに則って行われます。
この脳の回路を私はエネルギー摂取をひたすら追い求めるという事からQuest脳(Q脳)と名付けました。
自分の脳の中にこのQ脳が存在することを意識することで、それを如何にコントロールするかと
考えるもう一人の自分がいれば、自分自身の行動をしっかりと客観的にみることができ、
よりよい判断ができるのではないかと考えました。そしてこのよりよい判断をするもう一つの脳を
Self脳(S脳)と名付けました。
ですからQ脳ダイエットというのは、三日坊主で何をやっても続かない、といったなかなか思うように
ならない自分自身を客観的に見ることによって、目標に向かっての行動を強めていくことが
このダイエット法の基本的な考え方です。食事の取り方、食材の選び方、運動の推奨と行動自体は
一般的にいわれていることと大きな違いはありません(もちろん組み合わせ方にQ脳ダイエットなりの
工夫はありますが)。ただそういったダイエットに向けた行動が三日坊主にならずに続けられる方法と
理解していただければ幸いです。
Always三丁目の夕日の3作目が劇場公開となりましたね。
その宣伝かも知れませんが、先日テレビで第2作目を放映していました。
その中で鈴木オートの社長(といっても町の修理工場のオッチャンですが)の一家が東京タワーの
展望台に上る場面がありました。
そのとき高所恐怖症であるこの社長が展望台のエレベーターを降りたとき、家族に「おい、そんなに早く
歩くな!傾いて落ちてしまうじゃあねぇか」というセリフがありました。この脚本を書いた人はもしかしたら
自身が高所恐怖症かも知れません。
というのはあり得ないことを想像して不安を増幅していくのは不安発作を持つ人の特徴で、
それをコミカルに良く捉えているからです。
落ち着いてよく考えれば東京タワーの展望台が傾くはずもなく、単なる妄想に過ぎないことはわかる
はずですが、恐怖症のある人はそう考えざるを得ないのです。不安な要素があり得ることもあり得ない
ことも次々に浮かんできて、互いに増幅されしまいには不安でいたたまれない状況に追い込まれるのが
不安発作です。
カウンセリングではなぜ不安なのかを質問してひとつひとつその理由を尋ね、起こりえないことを納得
してもらって不安を解いていきます。
肥満の方もこれに似た現象を起こします。
食べ物と心理状態が強く結びついている人がいて、不安な状態になると食べ物に手が伸びるのです。
特に甘いものが食べたくなります。また逆に空腹になると不安になることもあります。
お腹が空くと眠れなくなるというのもこれに近いものです。ある程度食べて満腹になったり、甘いもので
しっかり血糖値が上がったりすると一段落して不安な状態が解消されます。
おそらくこれは食べるという行為によりそちらに集中するため不安の増幅が途切れたり、血糖値が
上がり脳内の報酬系が働くことによって、不安の増幅が終息したりするからと考えられています。
不安の増幅を断ち切る方法のひとつは何も考えないことです。
不安はあれこれ考えることによって増幅されるため、何も考えない訓練をするのです。
ヨガでよくやる瞑想は何も考えない訓練としてよい方法です。座禅を組んで(普通のあぐらでも
よいですが)、深くゆっくり呼吸して浮かんでくる雑念をひとつひとつ消していきます。
ダイエットを始めた初期は空腹を感じないように食事配分をしても空腹を感じてしまうことがあります。
そんなときにこの瞑想は役に立ちます。これはS脳、Q脳の存在を意識して、客観的に自分自身を
見つめることによってダイエットを行うQ脳ダイエットの強化方法のひとつでもあります。
Always三丁目の夕日の映画が映し出す昭和30年代は、ちょうど私も映画に出てくる子供達と同じ
年代です。確かにそんなに豊かな時代ではなかったように思います。
でもなぜかみんな活気に満ちて幸福だったようにも思います。こんな風にノスタルジーを感じることも
脳と心の健康に役立ちます。
Always三丁目の夕日の映画を観てそんなことを感じたのでした。
2012年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

私は年末からお正月にかけてテレビづけのお休みでしたが、皆様は如何でしたでしょうか。
お正月の番組は、ほとんどがバラエティやお笑い番組でしたが、出演する芸人さんたちが提供する
笑いにもいろいろな種類がありますね。
絶妙な話し方で出演者から笑えるネタを引き出す、見ている人たちに共感を与えて自然な笑いを
誘うすばらしい芸人さんがいる一方、下品なネタや単におかしな格好をして失笑をかうだけの芸人さんと、
人を喜ばせることにも才能の違いをつくづく思い知らされました。
さて今回の話題は、芸人さんやタレントさんの才能と手相が関係あるのではないかという話です。
お正月番組で最近大人気の芦田愛菜ちゃんという子役の手相を占っていた番組がありました。
私自身、手相に詳しいわけではありませんが、彼女の手相は感情線と知能線が一直線になった、
いわゆる手相用語で「ますかけ」という手相だそうです。
このますかけ線を持っている人は強い運勢の持ち主だとか、天下取りの才能があるとか手相の上では
いわれているようです。

手相で見る掌のしわは、指の関節が曲がりやすいようにできる皮膚の溝にすぎませんので、
これでなぜ人生が占えるのかと疑問に思ったことはありませんか?
実は手のしわにも遺伝が関係しているようで、その人の持って生まれた才能などとの関係が
経験的知識として積み重なったのが手相なのかも知れません。さて芦田愛菜ちゃんの手相で
特徴的なこのますかけ線ですが、チンパンジーなどの類人猿の手は皆これです。
そのためSimian crease(猿手皺)といわれています(この言葉は差別的な語感があるので、
あまり用いられなくなっています)。
またこの手相はダウン症やその関連の染色体異常の人にも特徴的に見られます。
ダウン症のお子さんは知能の発育遅延や特徴的な顔つきがありますが、いつもにこやかで人を
楽しくさせる性質があります。そのためelfin smile(妖精の微笑)とも呼ばれています。
もちろん芦田愛菜ちゃんはダウン症ではありませんし、このますかけ線という手相を持っているから
ダウン症を心配するというものではありませんので、誤解の無いようにお願いします。
ただ興味深いことにこのますかけ線は遺伝的要素が強いらしく、この手相を持っている人は
両親のどちらかが同じ手相である確率が高いようです。また同じ番組中で芸能人にはこの手相の人が
多いようで、たとえば明石家さんまさんもこの手相であると紹介されていました。
手相と才能との関係や、ダウン症だとなぜこのますかけ線になるのか、などまだわかっていないこと
だらけですが、色々と総合してみると、この手相を持っている人は人を楽しくさせたり、人を和ませる
すてきな微笑をもっていたりといった才能があるのかもしれませんね。
ということで2012年が笑いの絶えない幸せな年になりますように願っております。
今回は第4回目のおくすり講座となります。
◆クスリの幻想 -その1 薬のタネ-
http://www.metabo-help.com/drblog/0004/1_7.html
◆クスリの幻想 -その2 大きな誤解-
http://www.metabo-help.com/drblog/0004/2_7.html
◆クスリの幻想 -その3 薬の効果と副作用-
http://www.metabo-help.com/drblog/0015/3_8.html

日本人は薬好きの国民として知られています。何かというと薬に頼る傾向があります。
風邪など1~2日ゆっくり寝ていれば症状は良くなるのに、薬局で市販薬を買って飲み、
良くならないからとクリニックに行って医療用の医薬品を処方してもらいます。
「医師なのにどうしてそんなことを言うの?」と仰る方もいらっしゃるかもしれませんが、
よく考えてみてほしいのです、薬には必ず副作用があります。良いことばかりではありません。
むしろ効きめが強い薬ほど副作用も強いと言えます。
ですから本来は、よほどのことがない限り、薬など飲まない方が良いのです。
これが薬の開発や販売後の安全管理に長年携わってきた者としての正直な感想です。
もちろんすばらしい薬も数多くあります。
ただそのすばらしい薬が使い方を間違えると凶器になってしまうのもまた真実です。
ちょっと想像してみてください。あなたがかかっているお医者さんが実は薬のことをよく知らずに
薬を処方しているとしたらあなたはどうしますか?あなたの主治医はほんとうに大丈夫ですか?
医療用の医薬品には必ず添付文書といういわゆる薬の取扱説明書がついています。
ここには国によって承認された内容が書かれています。その薬が使われるべき病気の種類、使い方や
量(用法、用量といいます)、使ってはいけない場合はどんなときか、どんな副作用が出るのか、
他の薬と飲み合わせはどうか、国の承認にあたってその根拠とした臨床試験のデータなど盛りだくさんの
内容になっています。この添付文書をきちんと読めば、その薬のことはだいたいわかります。
ただ一般的に家電製品などでもそうですが、取扱説明書は読みにくい、わかりにくいのが通例で、
添付文書もご多分に漏れません。ですから多くのお医者さんは添付文書を読んでくれません。
製薬企業はこの添付文書の内容を作るために10年以上の歳月と数百億円の費用をかけているのに、
です。
薬剤師さんはもちろん薬のことが専門ですからちゃんと読んでくれます。
でも実際に処方箋を書くのはお医者さんで、お医者さんには添付文書で規定されている用法や
用量以外の内容で処方しても、その患者さんの治療に役立つのであれば良い、ということになっています。
もちろんこれは患者さんにその旨きちんと説明して、納得していただくことが前提ですが。
ですから薬剤師さんもうかつにこの処方は間違っていますとは言えないのです。
これが時々副作用の悲劇を生みます。
薬の副作用には2つの種類があります。
ひとつは薬の本来持っている作用が期待以上に強く出てしまう場合(A型:Augmentedといいます)、
もうひとつは全く予想できなかった作用が出てしまう場合(B型:Bizarreといいます)です。
A型の副作用は動物実験の段階、臨床試験の段階でだいたい症状や所見が現れるので、
添付文書にしっかり記載されています。
しかしB型はいつ、どんなときに、どんな人にでるのか皆目見当がつきません。
ですからBizarre(異様なといった意味)というのです。この典型的なものが薬疹やアナフィラキシーという
アレルギー反応です。薬の飲み合わせで出てくる副作用は、大抵はA型です。
A型の副作用は早く気がついて薬を止めれば事なきを得ますが、本来の病気が悪化したのではと
逆に用量を増やしてしまう場合やその症状を抑えようと別の薬剤を追加して返ってひどくしてしまう
例などがあります。
出ている症状が病気の症状なのか薬の副作用なのかはなかなか判断が難しいのですが、
薬の副作用を疑う大原則が2つあります。
1. 新たに出た症状と薬の服用という時間的関係があること。
これは今までの病気の症状とは異なる症状が出た場合、その症状が出る前に薬を飲んでいたという
事実があること、さらにその薬の使用を止めたら症状が良くなったという事実があることです。
2. その薬を飲むといつも同じような症状が出ること。
こうなれば犯人は間違いありませんが、いつもそれほど明確にわかるわけではなく、何か関係が
ありそうだね、で終わってしまう事も多いのです。
しかし上記のことからもわかるように、副作用かどうかが一番よくわかるのは、お医者さんではなく
薬を飲んでいるあなた自身です。ですから薬を飲んでおかしいと思ったら上記のことを考えてみてください。
1998年に米国で発表された論文ですが、薬の副作用が原因と考えられる死亡が1994年1年間で
10万人あり、これは当時の死亡者数で言うと第4位の死因であったというたいへんショッキングな
論文でした。だいぶ古い情報ですが、現在でも状況はさほど変わってはいないようで、
日本ではこのような調査はありませんが、似たような状況である事は間違いないでしょう。
高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病はいったんひどくなってしまうと薬が手放せなく
なりますが、薬による副作用も数多く起こっています。
先に書きましたように、副作用かどうかがわかるのは薬を飲んでいるあなた自身です。
薬を飲んでいて何かいつもと違う、何か変だと思ったらすぐにその薬を処方しているお医者さんに
言いましょう。ときどき取り合ってくれないこともあるかも知れませんが、そんなときにはメタボヘルプ.comの
相談サイトに連絡してください。
先日、アーテイジがお仕事をお願いしているある会社の女性担当者とひょんなことから
化粧品のお話になりました。
彼女は肌が敏感で「普通の化粧品ではすぐに荒れてしまう」という悩みを聞きました。
確かに思い出してみると、彼女はほとんどいつもすっぴんに近く、うすいお化粧しかしていません。
色白のきめ細やかなお肌だからお化粧をしないのかと思っていましたが、
彼女によると化粧品を使うとすぐにぶつぶつと吹き出物ができてしまうのだそうです。
そこで私が共同開発をしている美容液、「DiAty美容液」を試しに使っていただこうとお渡しました。
DiAty美容液は、数種類の天然の炎症を抑えるハーブ成分を組み合わせ、アンチエイジング成分である
アスタキサンチンを配合し、ほんのりとバラの香りのする透明感のある赤色の美容液です。
(アスタキサンチンは、CMでもよく聞く成分ではないでしょうか?)
皮膚科医とアーテイジの共同開発で作られた美容液です。
敏感肌の彼女でしたら合うのでは と思い、お渡ししました。
そこから1ヵ月ほど経過した頃、女性担当者から連絡が入り、「使用してすごく調子が良い」という
嬉しいお言葉を頂戴しました。とても肌の調子が良く、吹き出物も減ってきたそうです。
結局、続けて使いたいということで、数本まとめて買って帰られました。
もちろん個人差はあると思いますが、お肌のトラブルになりがちな添加物成分を極力減らした、
お肌に優しい美容液です。
お肌のトラブルにお悩みの方、メタボヘルプ会員でありましたらご相談を受付いたしますし、
よろしければ、ドクターコスメを一度お試しください。
11月14日は世界糖尿病デーでした。
これは糖尿病の全世界的驚異を認知するということで、国際糖尿病連合(IDF)と
世界保健機関(WHO)が定めた日です。
そのシンボルカラーは国連や空を表すブルーですが、個人的にはちょっと違和感があります。
この理由は後で述べたいと思いますが、その前に糖尿病にまつわる数字を少し見てみましょう。
現在世界で推定される糖尿病の患者総数は2億4000万人、そのうち実に380万人以上が
糖尿病関連の病気で亡くなっています。
この数はエイズによる死亡者数と同じくらいです。
かつては贅沢病と言われた糖尿病ですが、実は現在発展途上国で急速に増加しています。
この原因として考えられるのが、ファストフードなどによる安易な脂肪と糖分の過剰摂取による肥満です。
さて日本ではどうかというと、2006年の糖尿病実態調査で糖尿病が強く疑われる人が820万人と
推定され、さらに可能性を否定できない人が1050万人、合わせると1870万人と実に人口の10%を
超える数の糖尿病患者が存在することになります。
一般的に「糖尿病は死なない病気」という認識の人が多いようですが、実は様々な病気を引き起こし、
これが原因で亡くなる人がかなり多いのです。
糖分は体になくてはならない栄養素で、体の中の糖分が少なくなると途端に脳が機能低下して、
ひどくなると脳が活動できなくなり死んでしまいます。
それならその逆の、血液中の糖分が多くなる糖尿病は脳にとって快適な環境なのでは?と考えて
しまいますが、どっこいそうはならないのです。
糖尿病というのは、血液中の糖分が増えてしまう病気です。
これ自体は命に関わるものではないのですが、実は糖分はタンパク質と一緒にいると固く結びついて、
タンパク質の代謝を邪魔するようになります。
たとえば生クリームのケーキなど放っておくと自然に黄色に色づいてきますが、これは糖とタンパク質が
結びついて変質してしまった証拠です。これをメイラード反応と言います。
このメイラード反応がまず手足の末端や体内の臓器の末端の毛細血管というところで起こってきます。
そうなると毛細血管が固くなったり詰まったりして、細胞に十分な酸素や栄養を送れなくなるのです。
これが糖尿病の一番怖いところです。
つまり糖尿病になると、毛細血管がダメになり、手足や臓器が酸素不足、栄養不足から腐ってしまう
ことになるからです。
たとえば眼の毛細血管がやられれば、糖尿病性網膜症として視力が落ちてきますし、腎臓の
毛細血管がやられれば糖尿病性腎症といって、血液透析をしないと生きていけなくなるという状態に
なります。
メタボヘルプ.comのデトックスのおはなしにも書きましたが、血液透析を受けるようになった原因として
現在最も多いのは糖尿病です。
もちろん太い血管もそのうち同じようなことが起こってきますので、動脈硬化が進行し心臓の血管が
詰まれば心筋梗塞、脳の血管が詰まれば脳梗塞、手足の血管が詰まれば末端壊死となり、
切断しなければいけなくなる事態にもなります。
このように見てくると糖尿病はじわじわと人を死に追い込んでいく恐ろしい病気であることがわかります。
手足の毛細血管がやられて、末端まで血液が十分回らなくなると足や手の指先が冷たくなったり、
青白くなったり(そのうちに赤黒くなります)、しびれが出たりします。
糖尿病デーのシンボルカラーが青いのは、この手足の循環が悪くなった状態を想像させるので、
個人的には好きになれません。もっと暖かみのあるオレンジ色などが良いのでは思っているのですが。
血管はまわりの温度や様々な環境で広がったり縮んだりしています。
これを支配しているのが交感神経・副交感神経ですが、もう一つ、「一酸化窒素(NO)」という
物質があります。一酸化窒素が血管の細胞で作られると、その刺激で血管が広がるのです。
これにはアルギニンというアミノ酸が使われます。
アーテイジ株式会社のホームページをご覧いただくと、「ヘルシフィート」というクリームが掲載されています。
このクリームは、アルギニンを皮膚から吸収させてやることにより、
アルギニン⇒一酸化窒素⇒血管拡張という仕組みを利用して、血管を広げて循環を良くする
クリームです。
米国で糖尿病の患者さん向けに開発されたもので、手足が冷える、しびれる,傷が治りにくいという
症状を改善するクリームです。
もちろん毛細血管が広がるので、手足が冷える冷え症の方に使っていただいても改善が期待できますので、是非お試しください(ちょっと脱線して宣伝になってしまいました)。
このように糖尿病は怖い病気のひとつですので、しっかり治療する必要がありますが、
糖尿病があるのにまだ治療していないという人もかなり多いようです。
治療には様々な薬がありますが、まず食生活や生活習慣を改善して、肥満をなくすることが基本です。
あまり進行しないうちでしたら、生活習慣の改善だけで元に戻ることも可能です。
健診などで「まだ大したことはありませんが、ちょっと糖尿病の気がありますね」、といわれたら、
安心せずにしっかりと生活習慣を見直すという治療を始めましょう。これも立派な治療です。
アーテイジ虎ノ門クリニックでは糖尿病の生活習慣改善指導も行っていますので、興味のある方はご連絡ください。
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